前事務局長、３５００万円横領容疑＝女性とフランス旅行、プレゼントも―幼稚園連合会事件・警視庁

　全日本私立幼稚園連合会をめぐる業務上横領事件で、新たに連合会の資金計約３５００万円を着服したとして、警視庁捜査２課は１４日、業務上横領容疑で、連合会前事務局長勝倉教雄容疑者（４９）を再逮捕した。逮捕は３回目で、黙秘しているという。 　同課は、横領した金は交際女性とのフランス旅行や高級ブランド品の購入などに充てたとみている。連合会と関連団体の口座からは２０１７～２０年に計約６億８０００万円の不正出金があり、その多くを勝倉容疑者が私的流用したとみて調べる。 　再逮捕容疑は２０年４月下旬～６月上旬、会計責任者として管理していた連合会の口座から、４回にわたって計約３５００万円を引き出して横領した疑い。　 　同課によると、勝倉容疑者は２０年４月２７日～５月４日の女性とのフランス旅行で、航空運賃や高級ホテルの宿泊代などに約１５００万円を使ったとみられる。他にも海外高級ブランドのバッグや家具などを女性に贈っていたという。 　連合会をめぐっては、勝倉容疑者と前会長香川敬被告（７０）が口座残高証明書を偽造した私文書偽造罪で起訴された。勝倉容疑者はその後、連合会から計８００万円を横領したとして、業務上横領容疑でも逮捕、起訴された。（了）【時事通信社】