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ロバは7000年前に家畜化=サハラ砂漠乾燥化が背景―国際チーム


 家畜のロバは約7000年前にアフリカ東部で飼いならされた可能性が高いと、フランスのポール・サバティエ大などの国際研究チームが11日までに米科学誌サイエンスに発表した。サハラ砂漠の乾燥化が進み、荒れ地に適応して粗食にも耐えるロバが、乗用や荷物の運搬用に重宝されるようになったと考えられるという。  研究チームは既存の細胞核DNAの解読データに加え、地理的分布を考慮して新たに各地のロバのDNAを解読。遺跡から採取したDNAも解読し、アフリカとユーラシアの計238頭のデータを解析した。  その結果、野生のヌビアノロバなどから約7000年前に家畜化された系統は約4500年前にユーラシア大陸に拡散。その後、中央アジアや東アジアで遺伝的な独立性が強い集団が出現したり、各地のロバが逆にアフリカに流入したりしたことが分かった。  ローマ帝国が繁栄した時代には、雄のロバと雌のウマを交配して軍事用などのラバを生産するため、体格が大きいロバの近親交配と選抜が行われたことも判明した。  ロバは途上国では現在も重要な役割を果たしている。荒れ地の気候は温暖化でさらに厳しくなると予想され、過去の家畜化と選抜に伴う遺伝子の変化のデータは今後の品種改良に役立つという。 【時事通信社】 〔写真説明〕ポルトガルで長らく飼われてきた品種のミランダロバ。ロバは約7000年前にアフリカ東部で家畜化されたと国際研究チームが発表した。(米サイエンス誌提供)
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