覚醒剤所持容疑で誤認逮捕＝簡易試験で類似反応―福岡県警

　福岡県警薬物銃器対策課は９日、覚醒剤取締法違反（営利目的所持）容疑で現行犯逮捕した同県に住む７０代男性について、誤認逮捕だったと発表した。所持していた白色結晶を逮捕後に本鑑定したところ、覚醒剤ではないことが判明。男性は８日に釈放された。 　同課によると、８日に別の事件の容疑で男性宅に家宅捜索に入ったところ、二つの袋に入った白色結晶計約１００グラムを発見した。試薬に溶かして色の変化を見る簡易試験をしたところ、覚醒剤の成分が含まれている場合と似た色に変化し、男性も所持を認めたため、現行犯逮捕した。 　しかし、同日に科学捜査研究所で行った本鑑定で、覚醒剤や他の違法薬物とも違う成分と判明。県警によると、簡易試験が取り入れられて以降初の事態だという。 　古川尚史薬物銃器対策課次席の話　緻密かつ適正な捜査を推進し、同種事案の再発防止に努めたい。　（了）【時事通信社】