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NHKに「重大な放送倫理違反」=五輪番組字幕でBPO認定


 昨年末にNHKが放送したBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」に誤った字幕が付けられた問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(小町谷育子委員長)は9日、「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を発表した。  記者会見で井桁大介委員は「五輪反対デモで金銭が受領されていると、半ば捏造(ねつぞう)的に放送された。重過失に匹敵する」と述べた。  番組は、東京五輪公式記録を制作する河瀬直美監督らに密着したドキュメンタリー。映画スタッフが、ある男性を取材する場面に「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」と字幕を付け、視聴者から真偽を問う声が寄せられていた。  委員会は番組が、事実関係の確認を怠ったまま、五輪反対デモに参加していない男性を参加したかのように描いたと断定。男性の別のデモに関する発言を、五輪反対デモに関するものであるかのように編集して使ったとも認定し、市民活動である「デモの価値をおとしめた」と言及した。  計6回行われた事前の試写でもチェック機能が働かず、3回にわたって字幕が「事実をゆがめる方向に変わっていった」などと指摘。「事実を曲げず、公正に、多角的に論点を明らかにする放送ジャーナリズムの原点に即した対応が求められている」と注文を付けた。  NHKは「指摘を真摯(しんし)に受け止める。放送の基本的な姿勢を再確認し、再発防止策を着実に実行する」とコメントしている。 (了)【時事通信社】
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