こども園に特別指導監査＝バス園児死亡で静岡県

　静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」に通っていた河本千奈ちゃん（３）が通園バスに取り残され死亡した事件で、県などは９日、同園に特別指導監査に入った。 　県は、当時の状況を園側から聴取し、事故原因を調べる。また、通園バスの運行状況やマニュアルの有無など安全管理体制をチェックする。　 　県警によると、千奈ちゃんら園児６人を乗せたバスは５日午前８時５０分ごろ、園に到着。午後２時１０分ごろ、職員がバス内で意識不明となっていた千奈ちゃんを発見し、搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は熱射病だった。 　同園などによると、当日は千奈ちゃんが降車したかどうか確認していなかった。クラス担任らも千奈ちゃんが欠席したと思い込み、保護者に連絡しなかった。 　県警は業務上過失致死容疑で同園などを家宅捜索し、詳しい経緯を調べている。（了）【時事通信社】