独大統領、戦後に「融和の手」と謝意＝ＥＵ委員長「多くの人に力」―英女王死去

　ドイツのシュタインマイヤー大統領は８日、エリザベス英女王死去を悼む声明を出し、第２次大戦後のドイツに「融和の手を差し伸べた」と謝意を表した。 　大統領は、ロシアのウクライナ侵攻に触れ「欧州の平和と自由は自明のものではない」とした上で、「女王は戦後の傷を癒やすことに貢献してきた」と称賛。１９６５年に女王が西独（当時）を初訪問したのは「２度の世界大戦の末、わが国が大きな罪を背負った後、計り知れないほど重要な和解へのシグナルだった」と強調した。 　フランスのマクロン大統領はツイッターで「英国の継続性と団結を７０年以上にわたって体現した」と追悼。欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のフォンデアライエン委員長はツイッターに「冷静さと献身的な姿勢を示すことを決してやめず、多くの人に力を与えた」と投稿し、ＥＵのミシェル大統領も声明で「第２次大戦と冷戦の後、国家間の和解に女王が貢献したことをいつまでも忘れない」と述べた。　【時事通信社】