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元理事、公式ガイドブックも便宜か=KADOKAWA、知人通じ要望―五輪汚職


 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=が、出版大手KADOKAWAの公式ガイドブック承認手続きなどに関しても、知人のコンサルタント会社社長深見和政容疑者(73)=同容疑で逮捕=を通じて要望を受け、組織委の担当部署に申請が通るよう働き掛けるなどした疑いのあることが8日、関係者への取材で分かった。  高橋容疑者はKADOKAWAのスポンサー選定以外にも便宜供与を図ったとみられ、東京地検特捜部が同社の契約全般について調べている。  関係者によると、KADOKAWAは2019年4月、出版サービス分野の下位スポンサー「オフィシャルサポーター」を組織委と契約。直後に、深見容疑者の会社「コモンズ2」との間で五輪事業を含むスポーツ全般に関してコンサル契約を結んだ。  KADOKAWAは五輪・パラ公式ガイドブックを製作する計画で、新たに組織委と製作・販売契約を結び、製品の承認を得る必要があった。  大会開幕が翌年に迫る中、同社の五輪事業の担当室長だった馬庭教二容疑者(63)=贈賄容疑で逮捕=と、担当専務だった芳原世幸容疑者(64)=同=は販売契約や承認申請について、深見容疑者に相談。伝え聞いた高橋容疑者が組織委に手続きを早めるよう仲介するなどしたとみられる。  スポンサー契約をめぐっても、高橋容疑者は深見容疑者を通じてKADOKAWAの要望を知り、出版分野を新設するよう組織委側に働き掛けたとされる。  高橋容疑者は深見容疑者と共謀し、芳原、馬庭両容疑者からスポンサーに選ばれるよう依頼を受け、謝礼として19年7月~21年1月にKADOKAWAからコモンズ2名義の口座に計約7600万円を入金させ、賄賂を受領した疑いで再逮捕された。 (了)【時事通信社】
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