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契約3年前から元理事に相談=KADOKAWA「五輪」部署新設―スポンサー選定めぐる汚職


 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、出版大手KADOKAWAが大会スポンサー契約を締結する3年前に五輪担当部署を新設し、組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=に対して、電通出身の知人を通じてスポンサーになれるよう相談していたことが8日、関係者への取材で分かった。  高橋容疑者は、KADOKAWAの依頼を受けて「出版サービス」分野のスポンサー枠を新設するよう働き掛けるなど便宜を図った疑いが出ており、東京地検特捜部が経緯を調べている。  関係者によると、KADOKAWAは2016年4月、スポンサー契約やその後の公式ライセンス商品の承認申請、製作・販売契約といった五輪事業とその後を見据えた「2021年室」を設置。馬庭教二容疑者(63)=贈賄容疑で逮捕=が室長に就任し、芳原世幸容疑者(64)=同=が担当役員となった。  馬庭容疑者らは、電通雑誌局長などを務めたコンサルタント会社「コモンズ2」社長、深見和政容疑者(73)=受託収賄容疑で逮捕=に五輪事業に進出したいと相談。深見容疑者は、普段からスポーツビジネスで取引関係にあった電通出身の高橋容疑者にKADOKAWAの意向を伝え、面会する機会も設けたという。  「出版サービス」分野は当初、「印刷サービス」分野のサプライヤー(物品提供)と抱き合わせで計画されていた。高橋容疑者は、専任代理店の電通や組織委マーケティング局に対し、これを分離して独立したスポンサー枠とするよう働き掛けたとされる。  その結果、出版分野は下位スポンサーのオフィシャルサポーターに設けられ、KADOKAWAは19年4月に契約。直後にコモンズ2とコンサル契約を結んだ。  高橋容疑者は特捜部の調べに「出版を分けた方がいいと提案したが、KADOKAWAが名乗り出る前だ」と供述。馬庭容疑者との面会は認めつつ「儀礼的あいさつだった」と話しているという。  高橋容疑者は深見容疑者と共謀し、19年7月~21年1月にKADOKAWAからコンサル料名目で計約7600万円の賄賂を受領した疑いが持たれている。 (了)【時事通信社】
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