再処理工場、２６回目の竣工延期＝原燃社長が青森知事に報告

　日本原燃の増田尚宏社長は７日、青森県庁に三村申吾知事を訪ね、２０２２年度上期の竣工（しゅんこう）を目指していた使用済み核燃料再処理工場（同県六ケ所村）について、原子力規制委員会の審査が長期化しているとして、時期を延期すると報告した。当初の計画では１９９７年１２月に完成予定で、延期は２６回目。新たな目標時期は示さなかった。　 　増田社長は「約束していた竣工時期を見直すことになり、県民に大変なご心配、ご迷惑をお掛けすることを改めておわびする」と陳謝した。三村知事は「新たな竣工時期が示されないことに、誠に遺憾であることを通り越すくらい驚がくしている」と話した。 　規制委は２０年７月、再処理工場が操業開始に必要な新規制基準を満たしたと認めたが、現在も設備の詳細設計に関する審査が続いている。（了）【時事通信社】