警護強化で「信頼取り戻す」＝警察庁長官、全国本部長会議で

　警察庁は７日、安倍晋三元首相銃撃事件を受けて臨時の全国警察本部長会議を東京都内で開き、露木康浩長官が「要人警護の責任を果たせなかったことを重く受け止め、信頼を取り戻すべく警護の抜本的な強化を図る」と訓示した。 　会議には国家公安委員長や警察庁幹部、警視総監、道府県警本部長ら約９０人が出席。臨時の会議は２０１１年の東日本大震災以来となる。 　露木長官は、選挙遊説などを念頭に「警護は決定から実施までの期間が短いことが少なくない」と指摘。「警護が頻繁に実施される場所について、警察庁が示す基準に照らして警護員の配置をあらかじめ整理しておくなど平素からの備えが不可欠だ」と強調した。　 　安倍氏の国葬をめぐる警備については「警察の威信を懸けて、部隊員の派遣を含め全国の警察職員が一丸となって取り組まなければならない」と述べた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕露木康浩警察庁長官＝８月３１日、東京都千代田区