支援期間は最長２５年＝「大学ファンド」基本方針案―文科省

　文部科学省は３１日、１０兆円規模の「大学ファンド」を活用し、世界最高水準を目指す「国際卓越研究大学」に認定した大学を支援する新制度の基本方針案をまとめた。支援期間は最長２５年とし、一定期間ごとに継続の可否を判断する。 　有識者会議が同日開かれ、大筋で了承された。意見公募（パブリックコメント）を経て、年内に大学からの受け付けを開始。２０２３年度に国際卓越研究大学を認定し、２４年度から支援を始める。 　基本方針案によると、対象の大学は数校に限定し、注目度の高い論文数などを基に認定する。支援期間は最長２５年で、６～１０年ごとに継続の可否を評価する。　 　民間企業からの研究資金獲得額などに応じ助成額を増やすことでインセンティブ（動機付け）を与え、大学の経営能力向上を促す。 　また、国全体の研究力を底上げするため、ファンドの運用益から２００億円程度を使って全国の博士課程の学生約７０００人を支援することも盛り込んだ。（了）【時事通信社】