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若手ホープ、胡春華氏が存在感=習氏に忠誠、最高指導部入りか―中国


 【北京時事】5年に1度の共産党大会を秋に控えた中国で、若手ホープの胡春華副首相(59)が存在感を増している。これまで、習近平総書記(69、国家主席)と距離があることが一段の昇格の障害になってきたとされるが、習氏への忠誠を鮮明にし始めた。李克強首相(67)の後継候補にも名前が挙がり、党大会で最高指導部の政治局常務委員に入り習氏の3期目を支えると観測が広がる。  胡氏は、かつて「エリート養成機関」と呼ばれた共産主義青年団(共青団)出身で、共青団を権力基盤とした胡錦濤前総書記の最側近として知られる。習氏は自らの政権基盤を固める必要性から、共青団の影響力排除に力を入れてきた。胡春華氏は2017年の前回党大会でも最高指導部入りの観測が幅広くあったが、結局実現せず、今年の党大会でも処遇が焦点の一つとなっている。  党関係者の間で注目されたのが、今年7月に党機関紙・人民日報に掲載された胡氏の寄稿文だ。1ページの半分以上を占める長文の中で胡氏は、習氏の名前に51回も触れ、「習総書記の重要な論述は深い理論的根源、科学的な理論体系、革新的な理論の観点を持っている」と絶賛し、「習総書記の重要論述を学習・貫徹することを重要な政治任務とする」と忠誠を誓った。  また、最高指導部メンバーや引退した長老らが例年夏に行うとされる非公式の「北戴河会議」以降、担当分野での露出が増えている。同会議の終了に伴い2週間ぶりに習氏や李首相らの動静が報じられた今月16日、胡氏も北京で農業と貿易の二つの会議に出席し、演説。その後も重要会議への出席を重ね、内外の注目を集めた。  首相の座をめぐっては、習氏の側近で上海市トップを務める李強・市党委員会書記(63)の名前も挙がっているが、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えられずに長期間のロックダウン(都市封鎖)を余儀なくされたことから、手腕を疑問視する向きがある。また、歴代首相の大半は副首相経験者だが、李氏は経験しておらず、その点でも胡氏が有利だ。  一方、26日には胡氏が内モンゴル自治区トップだった際の部下が汚職で処分を受けたと発表され、胡氏にも影響が及ぶのではないかと臆測も浮上している。党大会まで人事の激しい駆け引きが続きそうだ。  台湾主要紙・聯合報は「習氏が総書記に再任され、胡氏が李克強氏の後任の首相となり、李克強氏が全国人民代表大会(全人代、国会に相当)委員長に回る」と予測。ただ、減速した経済の立て直しを担う首相職には、経済通として知られる最高指導部メンバーの汪洋・全国政治協商会議(政協)主席(67)が適任と考える関係者の見方も紹介した。 【時事通信社】 〔写真説明〕中国の胡春華副首相=2019年3月、北京(AFP時事) 〔写真説明〕習近平氏側近の李強・上海市党委員会書記=2017年10月、北京 〔写真説明〕中国の汪洋・全国政治協商会議(政協)主席(左)=2018年6月、ウガンダ南部エンテベ(AFP時事)
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