スマホ自宅に残し外出＝殺人容疑の養子、移動隠す？―高槻女性死亡・大阪府警

　大阪府高槻市の民家で昨年７月、住人の高井直子さん＝（５４）＝が殺害された事件で、殺人容疑などで再逮捕された養子の高井凜容疑者（２８）＝川崎市＝が事件当日、当時住んでいた東京都内のマンションにスマートフォンを残していたことが２６日、捜査関係者への取材で分かった。 　府警は、スマホの位置情報から大阪府への移動が明らかになるのを避けるため、高井容疑者が意図的にスマホを置いていったとみて、事件当日の詳しい足取りなどの調べを進める。 　高井容疑者は昨年７月２２日午後、直子さんを浴槽内で溺れさせて殺害したなどとして、今月２５日に殺人容疑などで再逮捕された。府警は、養子となっていた高井容疑者が直子さんの保険金や財産を得ようと殺害に及んだとみて調べている。 　高井容疑者が事件当日、都内の量販店で結束バンドを購入し、変装して大阪府に向かったことも分かった。昨年７月２６日に発見された直子さんの遺体の右手首には結束バンドが巻かれ、左手首にも何かが巻かれた痕があった。捜査関係者によると、高井容疑者が購入したバンドは右手首のものと酷似していたという。　（了）【時事通信社】