メールで女性の生存装ったか＝死亡翌日、再逮捕の養子―大阪府警

　大阪府高槻市の民家で昨年７月、住人の高井直子さん＝当時（５４）＝が殺害された事件で、亡くなった翌日、直子さんのスマートフォンから、殺人容疑などで再逮捕された養子の無職高井凜容疑者（２８）＝川崎市＝にメールが送信されていたことが２６日、捜査関係者への取材で分かった。府警は、高井容疑者が直子さんの生存を装っていたとみている。 　高井容疑者は昨年５月、直子さんに対する５０００万円の生命保険の受取人を直子さんの母親から自分に変更するよう書類を偽造し、同７月２２日に直子さんを浴槽内で溺れさせて殺害した上、同１０月に保険金を請求して詐取しようとしたとして、殺人、詐欺未遂と有印私文書偽造・同行使容疑で２５日に再逮捕された。 　捜査関係者によると、直子さんのスマホから昨年７月２３日、高井容疑者のスマホにメールが送られていたという。府警は高井容疑者が前日の２２日に自動でメールが翌日届くように設定した可能性も視野に入れて調べを進めている。　 　高井容疑者は昨年２月の養子縁組後、知人に「殺し屋いませんか」と相談していたことも判明。高井容疑者が殺害行為に直接関与しない方法を模索していた可能性もあるとみて、府警は殺害に至った経緯などの解明を急ぐ。（了）【時事通信社】