対ロ制裁の影響「限定的」＝産油量減少３％止まり―ＩＥＡ

　【ロンドン時事】国際エネルギー機関（ＩＥＡ）は１１日発表した月報で、ウクライナ侵攻を受けた欧米諸国の対ロシア経済制裁について、同国の原油生産への影響は「限定的」と分析した。また、天然ガス価格の高騰を背景に発電目的などの使用が増えるとして、今年の世界の石油需要見通しを上方修正した。 　ＩＥＡによると、７月までにロシアの産油量はウクライナ侵攻前と比べて日量３１万バレル減ったものの、減少率は約３％にとどまった。制裁の影響で日米欧や韓国への輸出は同２２０万バレル近く減少。ただ、その３分の２はインドや中国、トルコなどに回されたため、産油量の落ち込みが抑えられたという。　【時事通信社】