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中国軍船に異例の寄港延期要請=「スパイ船」インド懸念に配慮か―スリランカ


 【ニューデリー時事】インド洋のシーレーン(海上交通路)の要衝に位置するスリランカが、寄港予定の中国海軍船に関し、到着延期を求める異例の要請を行った。南アジアでの中国の影響力拡大を危惧するインドが「スパイ船か」(地元メディア)と警戒。深刻な経済危機下にあるスリランカは、インドに資金援助を求めており、インド側の懸念に配慮したとみられている。  スリランカに向かっているのは、中国海軍の観測船「遠望5号」。11日にスリランカ南部ハンバントータに入港し、17日まで停泊予定とされる。インドのメディアは同船について、宇宙開発のため中国の衛星やミサイルを追跡する本来の任務に加え、インド領内を偵察できる装備を備えている可能性が高いと報じた。  ハンバントータ港は、中国への債務返済に窮したスリランカが中国国営企業に運営権を長期間貸与しており、中国海軍の拠点になりかねないとの懸念がインドにある。7月28日の定例記者会見で寄港予定について問われたインド外務省のバグチ報道官は「安全保障と経済的な利益に関わるあらゆる動きを注意深く監視し、それらを保護するため、必要な措置を講じる」と述べた。  スリランカ紙デーリー・ミラー(電子版)によると、インド側の懸念に対しスリランカ政府高官は「船は燃料と物資の補給に寄るだけだ」と強調。それでも懸念は収まらず、外務省は8日、在スリランカ中国大使館に「さらなる協議の必要性に照らして」到着の延期を要請したとの声明を出した。声明には「中国との永続的な友情と素晴らしい関係性を再確認できることを願う」との文言も盛り込み、対中関係維持への苦心もにじませた。  中国外務省の汪文斌副報道局長は、8日の記者会見で「中国を含む各国の科学調査船は、かつて何度もスリランカの港に停泊して補給している」と強調。「関係国が安全への懸念を理由にスリランカ側へ圧力をかけるのは、全く道理がない」と反発している。 【時事通信社】 〔写真説明〕スリランカ南部ハンバントータ港=2015年2月(AFP時事)
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