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「被爆体験、核に強力な武器」=式典出席後10年、トルーマン孫


 【ニューヨーク時事】「被爆体験を伝えることが核兵器に対する強力な武器になる」―。日本への原爆投下を命じたトルーマン元米大統領の孫で、2012年に広島・長崎の平和祈念式に出席したクリフトン・トルーマン・ダニエルさん(65)が、核廃絶を願う変わらぬ思いなど現在の心境を明らかにした。  中国や北朝鮮の軍事的脅威が高まる中、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、日本で軍備強化を望む人々が存在することに理解を示しつつも「こうした(軍拡の)動きを望まない高齢の被爆者が体験談を語り続けている」現状に着目。核のない世界に向け、被爆体験の発信が「日本が果たせる役割なのではないか」との認識を示した。ダニエルさんは3日、時事通信のオンラインインタビューに応じた。  ダニエルさんは、広島、長崎訪問で「自身の見解が変わったというよりも『進化』したのだ」と回想。「自国の歴史だけを聞き続けると、成長することはなく(他国の人々と)良い関係を築けない。世界はそのままだ」と述べ、視野を広げる必要性を訴えた。  その上で、岸田文雄首相の平和推進の主張について「正しい方向への一歩だ」と評価。グテレス国連事務総長の広島訪問を「ナイス」と歓迎したほか、ニューヨークの国連本部で開催されている核拡散防止条約(NPT)再検討会議に言及し「核兵器廃止に向けて前進するのは良いことだ」と強調した。    ◇クリフトン・トルーマン・ダニエルさん  ハリー・トルーマン第33代米大統領の孫。元新聞記者でトルーマン氏に関する著作もある。自身が15歳の時にトルーマン氏は死去し、生前、原爆投下の決断について直接話す機会はなかったという。被爆者の立場に思いを寄せるようになったのは、平和記念公園(広島市)の「原爆の子の像」のモデルで被爆後に早世した佐々木禎子さんに関する本を自分の子と読んだことがきっかけ。その後知り合った禎子さんの兄、雅弘さんから招待されて2012年に広島、長崎の平和祈念式に参加した。米中西部イリノイ州在住。 【時事通信社】 〔写真説明〕3日、時事通信のオンラインインタビューに応じるクリフトン・トルーマン・ダニエルさん 〔写真説明〕広島で被爆者の話を聞くクリフトン・トルーマン・ダニエルさん(写真中央)=2012年8月(AFP時事)
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