ドネツク州から強制避難＝収容所爆発、国際調査要求―ウクライナ

　【リビウ（ウクライナ）時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は３０日のビデオ演説で、ロシア軍の激しい攻撃が続く東部ドネツク州の住民に対する強制避難を決定したことを明らかにした。ゼレンスキー氏は「（東部ドンバス地方に）数十万人が残り、退避を拒否しているが、避難しなければならない」と訴えた。 　ゼレンスキー氏は「より多くの人が避難すれば、ロシア軍に殺される人は少なくなる」と強調。ドンバス地方の戦闘地域に残る人々を説得するように国民に呼び掛けた。 　一方、ポドリャク大統領府顧問は３０日、ドネツク州の親ロシア派支配地域で起きた捕虜収容所爆発について、米紙ニューヨーク・タイムズに、専門家による写真や動画の分析は、建物の内部が爆発の中心だと示していると主張した。ウクライナによる攻撃というロシアの説明を否定し、改めて自作自演だと強調した形だ。ウクライナ側は、国連や赤十字国際委員会（ＩＣＲＣ）などによる真相究明を求めている。　【時事通信社】