成長目標、達成に悲観論か＝雇用・物価に注力―中国

　【北京時事】中国共産党は２８日、党中央政治局会議を開き、経済情勢などを議論した。新華社通信によると、会議では今年下半期の成長確保に向けて「経済運営を合理的な範囲で維持し、最も良い結果を目指すべきだ」との見解で一致した。中国は今年「５．５％前後」の成長率目標を掲げているが、会議で達成の見通しには触れておらず、指導部内で悲観論が広がっている可能性もある。 　中国は１～３月期に前年同期比４．８％の成長率を記録。しかし、４～６月期は０．４％と大幅に減速している。 　会議は習近平総書記（国家主席）が主宰し、雇用の確保と物価の安定に注力する方針を確認。特に失業率が高止まりしている大卒者らの雇用を改善する必要性が強調された。半面、景気の下押し要因となっている新型コロナウイルスの厳格な封じ込め策「ゼロコロナ」は堅持を決めた。　【時事通信社】