８月３０日避難解除を正式決定＝福島・双葉町の復興拠点―政府

　政府の原子力災害対策本部（本部長・岸田文雄首相）は２６日、東京電力福島第１原発事故に伴う帰還困難区域のうち、福島県双葉町の「特定復興再生拠点区域」（復興拠点）の避難指示を８月３０日に解除することを正式に決定した。原発事故以降、全町避難が続いていた双葉町内で、居住が可能になる初めてのケースとなる。 　対策本部副部長の萩生田光一経済産業相は閣議後の記者会見で、「復興に向けた大きな一歩だ」と述べた上で、「故郷に戻りたい、この地域に行ってみたいと思える魅力ある街づくりを進めていくことが一層重要だ」と強調した。 　今回解除となるのは、復興拠点に指定されたＪＲ常磐線双葉駅周辺の約５５５ヘクタール。町面積の約１割に当たり、７月１日時点で１３７４世帯３３４９人の住民登録がある。　（了）【時事通信社】