新大統領が正式就任＝経済危機脱却へ挙国一致模索―スリランカ

　【ニューデリー時事】国会議員による投票で新大統領に選出されたスリランカのウィクラマシンハ大統領代行（７３）が２１日、国会で宣誓を行い、正式に就任した。深刻な経済危機や政治的混乱を脱するため、挙国一致内閣の樹立を目指す。 　ラジャパクサ前大統領は、食料や燃料不足などに不満を募らせる国民の抗議デモ激化を受けて国外に脱出。首相だったウィクラマシンハ氏は大統領代行を務め、２０日の議員投票で新大統領に選ばれた。 　デモ隊はウィクラマシンハ氏の辞任も要求していた。ただ、ロイター通信などによると、同氏は２０日に「私はラジャパクサ家の友人ではなく、国民の友人だ」と記者団に強調。過去２０年近くにわたって権力を握っていたラジャパクサ一族と距離を置いた。　【時事通信社】