スープに混ぜ缶詰で密輸入か＝トルコから覚せい剤、男を告発―東京税関

　缶詰のスープに覚せい剤を混ぜて密輸入しようとしたとして、東京税関は２１日までに、関税法違反容疑で、イラン国籍の無職アベディ・シャムスアバディ・メイサーム被告（３５）＝覚せい剤取締法違反罪で起訴＝を東京地検に告発した。 　東京税関によると、覚せい剤の水溶液をワインやテキーラのボトルに入れて密輸入する手口はあるが、缶詰で偽装するのは珍しいという。　 　告発容疑は１月２１日、トルコから国際宅配便で東京都中野区のマンションに住む日本人男性（５８）に宛て、覚せい剤を混ぜたスープの缶詰１２缶（約６キロ）を密輸しようとした疑い。 　同２７日に成田空港に到着した貨物を税関が検査したところ、薬物反応があり発覚した。缶詰は未開封だったため、スープ製造の段階で覚せい剤を混ぜたとみられる。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕東京税関が押収した、缶詰のスープに混ぜられた覚せい剤＝２１日午前、東京税関