北東部などロシア軍の攻撃続く＝米ロケット、防衛線維持に「貢献」―ウクライナ

　【ロンドン時事】ウクライナの国営通信によると、ロシア軍は１８～１９日未明にかけ、北東部スムイ州や南部オデッサ州で砲撃のほか巡航ミサイルを使った攻撃を行い、オデッサでは子供を含む６人が負傷した。 　スムイ州で１８日、砲弾など１５０発以上がフルヒフをはじめ複数の町に撃ち込まれ、民家や商業ビルが損壊した。オデッサ州では１９日未明、黒海の艦艇から発射された巡航ミサイルが住宅に着弾。学校などにも被害が及んだ。 　一方、１８日の国営通信によれば、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、米国から提供を受け、最近到着し始めた長射程の高機動ロケット砲システム（ＨＩＭＡＲＳ）について「防衛線と陣地を維持できている重要な要因だ」と述べ、大きく貢献しているとの見方を示した。 　ザルジニー氏は、ＨＩＭＡＲＳを使い、ロシア側の指揮所や弾薬・燃料貯蔵施設に標的を絞った攻撃を実行していると説明。「状況を何とか安定させることができた。状況は複雑で厳しいが、完全にコントロールされている」と語った。　【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナ南部オデッサの砲撃を受けた現場で活動する消防隊員（ウクライナ非常事態庁が１９日公開）（ロイター時事）