２０日にかけ九州は大雨警戒＝長崎、山口で線状降水帯発生―気象庁

　気象庁は１８日、前線を伴った低気圧が東に進み、暖かく湿った空気が流れ込む影響で、九州を中心とした西日本では、２０日にかけて大雨が予想されると発表した。長崎県の壱岐・対馬では１８日の午後、山口県西部では深夜に雨雲が帯状に連なる線状降水帯が発生。同庁は顕著な大雨に関する情報を出して安全確保を呼び掛けた。 　同庁は九州北部・南部では１９日午前にかけてさらに線状降水帯が発生する恐れがあるとの予測情報を発表。土砂災害や低地の浸水、河川の氾濫に警戒を求めた。大気の状態が不安定になるため、落雷や激しい突風にも注意が必要。低気圧は１９日夜には能登半島付近まで進む見込みで、東日本や東北でも今後、大雨となる所がある見込み。 　長崎県対馬市の対馬空港では１８日午後３時半ごろまでの１時間に９５．０ミリの猛烈な雨が降り、この地点の観測史上最多記録を更新した。 　１９日午後６時までの２４時間予想雨量は多い所で、九州北部・南部と四国２５０ミリ、近畿２００ミリ、中国１２０ミリ、北陸と東海１００ミリ。 　その後、２０日午後６時までの同雨量は九州南部２００～３００ミリ、九州北部１００～２００ミリ、北陸１００～１５０ミリ、近畿と東海５０～１００ミリの見込み。　（了）【時事通信社】