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「今でも記憶鮮明に」=亡き母への思い強く―柏崎市の67歳男性・中越沖地震15年


 最大震度6強を記録し、死者15人、負傷者2346人を出した新潟県中越沖地震から16日で15年を迎えた。地震で母親=当時(77)=を亡くした柏崎市のタクシー会社社長元井春夫さん(67)が取材に応じ、「今でもあの日の記憶が鮮明によみがえってくる」と話した。  午前10時13分の地震発生時、元井さんの家族6人は家の中の別々の部屋にいた。朝食を取り終え、1階のダイニングでテレビを見ていた母の元さんは、後ろから倒れてきたガラスの引き戸に頭をぶつけた。大きな揺れが収まってからすぐに元井さんが駆け付けると、元さんは床に転んでいたが、意識ははっきりしていた。「『大丈夫』と聞いたらしっかりと返事が返ってきた。血も出てないし、大したことはないと思っていた」と振り返る。  しかし、昼すぎに容体は急変。病院に搬送されたが、午後10時ごろ息を引き取った。毛細血管が切れ、脳内出血を起こしたのが原因だった。「77歳はまだ若い。もっと長生きしてほしかった」と悔やむ。  地震から15年が経過し、柏崎市の街並みは変わった。今もタクシーを走らせる元井さんは「爪痕はほとんど残っていないが、人口が減ってしまった。地震前のようには戻らないかもしれない」と懸念を示した。  新潟県や柏崎市などは地震後10年の2017年を最後に慰霊式を行っていない。元井さんは17年の式典に参加して以降、毎年地震発生時刻は家の仏壇で祈りをささげている。「忘れないためにも節目節目には式典はやらないといけない」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕新潟県中越沖地震で母親を亡くした元井春夫さん=14日、柏崎市
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