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「安倍元首相国葬」・識者談話


 参院選の街頭演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相について、岸田文雄首相は14日、今年秋に「国葬」を行うと決めた。戦後では吉田茂元首相以来2例目となるが、全額を国費支出する国葬は妥当なのか。識者の見方を聞いた。  ◇目くじら立てず、国葬に  政治評論家の有馬晴海さんの話 憲政史上最長の通算8年8カ月首相を務めたことを考えれば、功績をたたえて、国民みんなで喪に服す時間があって良い。森友・加計学園問題や「桜を見る会」をめぐる問題を含め、批判する人もいると思うが、長きにわたり国に貢献したことは間違いない。  特に外交面で功績を残した。小泉政権以降、首相が1年前後で次々と代わり、発言力がないと言われた中、安倍晋三元首相は国際会議でも真ん中で仕切っていた。間接的とはいえ、国民に選ばれた国会議員が選んだ人。立派なことばかりではなかったかもしれないが、目くじらを立てず、長くやったという功績だけでも国葬に値すると思う。  ◇国葬、妥当とは言えない  古川隆久日本大教授(日本近現代史)の話 安倍晋三元首相の国葬は妥当とは言えない。憲政史上最長の首相在任期間だったとはいえ、政権末期には森友・加計学園問題や「桜を見る会」をめぐる問題などスキャンダルも多く、反発する国民も出てくるのではないか。戦後で唯一、国葬となった吉田茂元首相は、日本の主権回復という、昭和史の中でもまれな大きな功績を残しており、国葬を容認する傾向も強かったと思う。  安倍氏の首相在任中に解決できなかった政策課題もあり、内閣と自民党による合同葬の方が国民の理解が得られるのではないか。新たな前例を作り出す国葬の実施には慎重を期す必要がある。 (了)【時事通信社】
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