移民問題で協力確認＝関係強化をアピール―米メキシコ首脳

　【ワシントン時事】バイデン米大統領は１２日、メキシコのロペスオブラドール大統領とホワイトハウスで会談し、深刻化する移民問題をめぐり、協力して取り組んでいくことを確認した。また、物価高が両国民を苦しめているとして、２国間の貿易コストの削減を通じ、インフレを抑制していくことで一致した。 　バイデン氏は会談冒頭、「新型コロナウイルスとの闘いから（西）半球の課題である移民対策まで、米メキシコ関係は目標達成に向け重要だ」と指摘。「メキシコを対等なパートナーと見なしている」と強調した。　 　ロペスオブラドール氏は６月、ロサンゼルスで開かれた米州首脳会議を欠席。議長を務めたバイデン氏が中南米の反米左派大統領を招待しなかったことに同じく左派のロペスオブラドール氏が反発したためだ。 　バイデン氏は今回の会談で、不和が取り沙汰されていたロペスオブラドール氏との関係改善をアピールした形だ。（了）【時事通信社】