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能登半島の地震「当分続く」=地下深くの水が関与―政府調査委


 政府の地震調査委員会は11日、能登半島北東部で2020年12月から活発化している地震活動と地殻変動について「委員長見解」を公表した。高温高圧の地下深くで生じた水により球状に圧力が高まったり、亀裂が広がったりして地震を引き起こしている可能性があるが、「原因を特定することは困難」とした。「地震活動に減衰傾向は見えず、当分続くと考えられる」という。  この地域では昨年9月に最大震度5弱の地震が起きたほか、今年6月19日に同6弱、翌20日に同5強の地震が相次いだ。  平田直委員長(東京大名誉教授)は記者会見で「今後、より大きい地震が起きるかは、今の観測データと知識では言えない」と指摘。その上で、近くに海底活断層があり、2007年には半島北西部付近で最大震度6強の「能登半島地震」が起きたことを踏まえ、「今後も強い揺れや津波に注意が必要だ」と述べた。   半島北東部の震源付近に水が多く存在するとみられることは、電気の流れやすさや地震波の反射などの観測で判明した。水がどのように生じたかは分からないが、一般的には岩石の脱水反応などが考えられるという。(了)【時事通信社】
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