容疑者、犯行認める＝逃走中に２回目銃撃検討―米パレード乱射

　【ニューヨーク時事】米中西部イリノイ州ハイランドパークの独立記念日パレードで起きた銃乱射事件で、地元当局は６日、ロバート・クリモ容疑者（２１）が犯行を認める供述をしており、逃走中に２回目の銃撃を検討したとも述べていることを明かした。 　クリモ容疑者は４日午前、建物の屋上からパレードに向かって高性能ライフルを乱射。その後、母親の車で北西に約２００キロ離れたウィスコンシン州マディソンまで移動したところで祝典イベントに遭遇し、そこで再び銃撃事件を起こそうと「真剣に考えた」という。 　しかし「計画不足」を理由に断念したとみられ、イリノイ州に戻ってきたところを警察に拘束された。クリモ容疑者は、事件現場に残してきたライフルとは別のライフルと銃弾約６０発を車に積んでいたという。 　第１級殺人容疑で訴追されたクリモ容疑者は６日、裁判所に初出廷し、保釈されないことが決まった。米メディアによると、拘置所からオンライン形式で出廷した同容疑者は、被害者の名前が読み上げられる際も無表情だった。 　事件では、３５～８８歳の男女７人が殺害され、３０人以上が負傷した。クリモ容疑者は有罪となった場合、仮釈放なしの終身刑が言い渡される可能性がある。　【時事通信社】 〔写真説明〕６日、米イリノイ州の裁判所にオンライン形式で出廷するロバート・クリモ容疑者（ＡＦＰ時事）