「大きな一歩、課題山積み」＝侮辱罪厳罰化施行に木村花さん母

　侮辱罪を厳罰化する改正刑法の規定が７日施行されることに対し、インターネット交流サイト（ＳＮＳ）上で中傷を受けた後に命を絶ったプロレスラー木村花さん＝当時（２２）＝の母、響子さん（４５）は６日、代表理事を務めるＮＰＯ法人を通じ「誹謗（ひぼう）中傷を減らすために、大きな一歩と考えている」とのコメントを寄せた。 　響子さんは、厳罰化が言論弾圧につながるとの懸念などを念頭に「悪用されないよう適切に使っていただきたい」ともつづった。 　その上で、「課題は山積み」として、ＳＮＳ誹謗中傷罪の制定や事業者への規制、自治体による被害者支援条例の制定、ＳＮＳ教育の充実を挙げ「ここからがスタートだと思っております」と締めくくった。　（了）【時事通信社】