厚生労働省は22日、薬事・食品衛生審議会の専門部会を開き、塩野義製薬が開発する新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」の承認可否を審議した。その結果、「さらに慎重に議論を重ねる必要がある」として結論を持ち越し、後日開催される公開の審議で改めて議論することを決めた。  緊急時に医薬品の速やかな実用化を目指す新制度「緊急承認」の適用を判断する初の審議として注目されていた。承認されれば、国内の軽症者向けの飲み薬としては3種類目で、国産としては初めてとなる。ただ有効性を示すデータが不十分との指摘もされていた。   塩野義の飲み薬は、ウイルスの増殖を抑える錠剤。軽症や中等症患者向けで、1日1回、5日間服用する。同社は2月、希少疾患への医薬品などを想定した「条件付き早期承認」の適用を求めて申請したが、5月下旬に緊急承認へと切り替えたという。  緊急承認は、同月施行の改正医薬品医療機器法で導入された。緊急時に限り、臨床試験(治験)完了前でも有効性が推定できれば期限付きで薬事承認できる。安全性は従来通りの水準で確認する。  政府は承認された場合、100万人分を購入することで塩野義と基本合意している。国内では、軽症者向け飲み薬として米メルク製、米ファイザー製が使用されている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕塩野義製薬が承認申請した新型コロナウイルスの飲み薬(同社提供)

情報提供元 : 時事通信社
記事名:「 塩野義製薬、承認結論持ち越し=国産コロナ飲み薬―厚労省