国外逃亡のリーダー格逮捕＝日本に移送、１０億円被害か―給付金詐欺・警視庁

　国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をめぐる詐欺事件で、警視庁捜査２課は２２日、詐欺の疑いで、インドネシアから日本に移送された谷口光弘容疑者（４７）を機内で逮捕した。 　谷口容疑者は同日午後、成田空港に到着。同課は同容疑者をリーダー格とするグループが２０２０年５～９月、約１７８０件の虚偽申請を繰り返し、同一グループとして過去最大規模の約１０億円を不正受給したとみており、実態解明を急ぐ。　 　谷口容疑者は２０年１０月に出国した。警視庁は同１２月、新型コロナの影響で事業収入が減ったとの虚偽の申請をし、給付金をだまし取ったとして指名手配した。今月７日（日本時間８日）、インドネシア当局が現地で同容疑者の身柄を拘束した。 　同課は今月１９日、給付金計３００万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で、谷口容疑者の元妻梨恵（４５）、長男大祈（２２）両容疑者と次男（２１）を再逮捕している。 　同課によると、グループは谷口容疑者一家の４人を含む十数人が中心メンバーで、名義人の勧誘役も約４０人以上いたとみられる。（了）【時事通信社】