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「実情見てない」「国民ばかに」=最高裁前に原告ら800人―原発避難訴訟


 午後2時半に判決が言い渡された最高裁第2小法廷。各訴訟の主文は福島、群馬、千葉、愛媛の順に読み上げられ、原告の避難者らはぼうぜんとした様子で聞き入った。  正門前では午後3時すぎ、「マジか」「えっ」という声がさざ波のように広がった。梅雨の合間の強烈な日差しが照り付ける中、福島県などから約800人の原告らが駆け付けた。固唾をのんで見守る中、法廷から出てきた弁護士の説明に絶句する人もいた。  福島県桑折町で米農家を営む原告の川村滋道さん(73)は「東電だけに責任を負わせるのは許せない。安心安全なエネルギーというスローガンで原発を推進したのは国だ」と怒った。米は風評被害で売れなくなったが補償は8万円だったという。「自然災害だからしょうがないなんて、福島の実情をしっかり見てくれていない」と声を荒らげた。  福島市から駆け付けた原告の団体職員野木茂雄さん(61)も「11年間の思いはどうすればいいのか。まともに回答せず、ひどい判決だ。納得できない」と肩を落とした。  福島県伊達市の農家、大橋芳啓さん(78)は「国民を愚弄(ぐろう)している」と怒りをあらわに。「最高裁は国の言いなり。下級裁判所では国の責任を認めていたのに。勝訴の紙を見たかった」とこぼした。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕原発事故に対する国の責任を認めない判断が示され、最高裁に向かって抗議の声を上げる女性=17日午後、東京都千代田区
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