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接待旅行、別の収賄被告も同行=国立医療センター汚職・警視庁


 国立研究開発法人「国立国際医療研究センター」(東京都新宿区)をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された同センター総務課係長の笠井崇一郎容疑者(39)が、別の収賄事件で逮捕された被告とともに、贈賄側の接待旅行に複数回、参加していたことが5日、警視庁捜査2課への取材で分かった。  捜査2課は同容疑者を送検。2人はそれぞれの勤務先で、物品納入業者などの選定権限があり、贈賄側が有利な取り計らいを期待し、同時に複数人に接待攻勢を仕掛けたとみて調べている。   同課によると、接待旅行は贈賄容疑で再逮捕された電気製品販売会社「小松電器」の社長松丸隆行容疑者(43)が手配。2019年7月~21年4月、笠井容疑者を近畿や中部、東北地方の6府県に連れていった。  このうち、三重、山形、石川各県への旅行には、独立行政法人「国立病院機構」が運営する下志津病院の元企画課長で、工事発注で便宜を図り、松丸容疑者から計約90万円相当の接待などを受けたとして、収賄容疑で逮捕、起訴された安彦昌人被告(60)が同行していた。  笠井容疑者も19年4月に同センターに出向するまでは機構の運営病院に勤務しており、安彦被告とともに松丸容疑者とは10年来の面識があった。  機構を主な取引先としていた松丸容疑者は職員が出向後も接待するなどして関係を継続し、取引先の拡大を図っていたとみられる。(了)【時事通信社】
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