中国高官、韓国けん制か＝電話会談、北朝鮮情勢も議論

　【北京、ソウル時事】中国の外交担当トップの楊潔※（※竹カンムリに褫のツクリ）共産党政治局員は２日、韓国大統領府の金聖翰国家安保室長と電話会談を行い、中国外務省によると「真の多国間主義を共に守り、敏感な問題を適切に処理する」よう求めた。米国との連携に積極姿勢を示す韓国の尹錫悦政権をけん制した形だ。 　中国は米主導の対中包囲網と位置付けられる日米、オーストラリア、インド４カ国の枠組み「クアッド」などを「偽の多国間主義」と批判している。尹政権はクアッドへの関与に前向きで、米主導の経済圏構想「インド太平洋経済枠組み（ＩＰＥＦ）」への参加も表明している。　【時事通信社】 〔写真説明〕中国外交トップの楊潔※（※竹カンムリに褫のツクリ）共産党政治局員＝２０２１年３月、アンカレジ（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕韓国大統領府の金聖翰国家安保室長（政権引き継ぎ委員会提供・時事）