元防衛局課長ら起訴＝空自基地施設工事談合―名古屋地検

　航空自衛隊岐阜基地（岐阜県各務原市）の施設建設工事をめぐる官製談合事件で、名古屋地検は３１日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪で、元防衛省近畿中部防衛局建築課長、稲垣正義容疑者（６０）と、同省ＯＢで建設会社「アイサワ工業」（岡山市）顧問、村上泉容疑者（６５）を起訴した。 　同社と共同企業体（ＪＶ）を組んでいたゼネコン「銭高組」（大阪市）の伊藤辰也・元名古屋支店長（６３）ら２人も同罪で在宅起訴した。愛知県警が２６日に書類送検していた。地検は４人の認否を明らかにしていない。 　起訴状によると、４人は共謀して２０２０年１１月、同防衛局が発注した研究施設建設工事の一般競争入札に関して、大阪市内の居酒屋で稲垣容疑者が入札価格が下回ると不利になる「調査基準価格」に近似した価格を村上容疑者に漏えい。銭高組とアイサワ工業のＪＶに約５６億円で落札させたとされる。　（了）【時事通信社】