starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

家族高齢化「時間がない」=拉致解決へ国民大集会―東京


 北朝鮮による拉致被害者全員の即時帰国を求める「国民大集会」(家族会など主催)が29日、東京都内で開かれ、被害者家族や支援者、岸田文雄首相をはじめとした国会議員ら約800人が出席した。被害者家族の高齢化が進む中、家族らは「時間がない」「早く解決しないといけない」と訴え、拉致被害者の早期救出を呼び掛けた。
 横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟で家族会代表の拓也さん(53)は、北朝鮮で新型コロナウイルスの感染が拡大していることに触れ、「医療環境の改善に着手することなく核開発、弾道ミサイルの発射に明け暮れ、北朝鮮国民や拉致された被害者にさらなる苦しみを強制している」と批判。「待っている親世代が元気なうちに、日本で再会させてほしい」と訴えた。
 岸田首相はあいさつで「いまだに多くの被害者の方が北朝鮮に取り残され、本当に申し訳ない」と話した上で、「拉致問題は岸田内閣の最重要課題だ」と強調。金正恩総書記と無条件で直接向き合う決意を示し、「全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、自らが先頭に立ち、政府を挙げて全力で取り組む」と語った。
 めぐみさんの母早紀江さん(86)は「子どもたちが帰るまで、祈りながら頑張っていきたい」と述べた。田口八重子さん=同(22)=の長男の飯塚耕一郎さん(45)は「拉致問題にこれ以上の停滞は許されない。あらゆる手段を使って、(日朝)首脳会談に向けて動く必要がある」と話した。 
 集会では、日本政府と北朝鮮に対し、全拉致被害者の即時一括帰国の早期実現を求める決議などが採択された。(了)
【時事通信社】
〔写真説明〕全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会であいさつする家族会代表の横田拓也さん(中央)。右は岸田文雄首相=29日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会のミニシンポで、発言する横田めぐみさんの母早紀江さん(中央)。右は田口八重子さんの長男飯塚耕一郎さん=29日午後、東京都千代田区
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.