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桂田社長「損傷無いはず」=船底に傷と複数証言―知床事故の特別監査・国交省


 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、船底に傷があったとする証言が特別監査で得られたのに対し、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)が「損傷は無いはずだ」などと話していることが26日、国土交通省関係者への取材で分かった。  同省によると、事故を受けて実施した特別監査で、カズワンの船底に損傷があったとする複数の関係者証言があった。同省が桂田社長に確認したところ、「船底に損傷があったとの報告は聞いていない。傷があるなら社員から報告があるはずだ」などと話し、傷の存在を否定したという。  海上運送法に基づく「安全管理規定」では、船長に対し、船体ほか各設備の点検を義務付けている。桂田社長も同規定上の「運航管理者」として、点検で異常があれば船長から報告を受け、修理や整備を監督する立場にある。   同省は特別監査で、船底の損傷の有無についても調査。しかし、豊田徳幸船長(54)がいまだ行方不明で、桂田社長も否定したため結論を先送りにし、他の海上運送法違反などで事業許可を取り消す方針を24日に発表した。  海上保安庁は現在、民間の専門業者と契約して、カズワンの引き揚げ作業を行っている。無事に成功すれば、海保や同省は船底の損傷も含め、船体の状態を細かく調査する。  カズワンの損傷をめぐっては、桂田社長が先月開いた会見で、昨年6月の座礁事故で船尾に傷が入ったと明かした。その後、造船所で修理し、国の代行機関の検査も合格したと説明した。  会見で桂田社長は、海保の定期的な安全点検で船体検査も行われたと話し、「船体に対する指摘はなかった」と主張。事故当時、船に異常は無かったとの見解を示している。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」(知床遊覧船のホームページより)
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