starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

落下時、脚や尾伸ばし減速=樹上のサンショウウオ―米カリフォルニア州


 米カリフォルニア州北部の森林で巨木の樹上に生息するサンショウウオ類の一種は、落下する際に前後の脚や尾を伸ばして空気抵抗を受け、最大で1割減速したり、落下方向をコントロールしたりできることが分かった。南フロリダ大とカリフォルニア大の研究チームが観察と風洞実験で確認し、24日までに米科学誌カレント・バイオロジーに発表した。  巨木は世界で最も高く成長するセコイア(ヒノキ科)で、高さは50メートルから100メートル超にもなる。このサンショウウオ(学名「アネイデス・バグランス」)は全長が10センチ程度で、地上に生息する種に比べて脚が長く胴体は平たいが、ムササビの飛膜のような滑空のための特別な仕組みはない。  爬虫(はちゅう)類のトカゲやヘビでは木から木へ飛び移る種が知られるが、両生類でこうした能力が確認されたのは珍しい。  風洞実験では風が下から吹き上げる中にサンショウウオを放し、落下のような状態で姿勢を制御する様子を調べた。  樹上の高い所で暮らすのは地上にいる肉食動物を避けるためで、誤って落下した場合のほか、一時的に低い所に移動する際にこの制御能力を生かしていると考えられるという。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕米カリフォルニア州の巨木の樹上に生息するサンショウウオ類の一種。落下時に姿勢を制御して減速したり、方向を変えたりできることが分かった(米カリフォルニア大バークリー校提供)
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.