逮捕の社長「申し訳ない」＝接待認め、薄利強調―病院汚職

　独立行政法人「国立病院機構」が運営する下志津病院をめぐる汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された電気製品販売会社「小松電器」社長の松丸隆行容疑者（４３）は４月、時事通信の取材に対し、接待の見返りに機構関係者から入札情報などの提供を受けたことを認め、「申し訳ないとしか言いようがない」と話していた。 　関係者などによると、小松電器は松丸容疑者の父の代から機構側と取引があり、設備工事のほか、綿棒や洗剤など日用品を納入。職員の引っ越しも手伝うなどきめ細やかな対応で知られていた。 　同容疑者は取材に対し、自社の営業スタイルについて「他社ができないことをやっていた」と説明。「赤字かどうかのぎりぎりのラインだった」とも話し、薄利だったと強調した。 　国立病院機構は３月、松丸容疑者から旅行接待を受けたなどとして、機構本部と病院に勤務する職員計２８人を処分した。同容疑者はこれについて「謝るところは謝り、悪いところは反省し、何かがあるのであれば（処罰などを）受けるしかない」と話した。　（了）【時事通信社】