知床事故不明者の捜索続く＝飽和潜水、来週前半にも船到着

　北海道・知床半島沖で２６人が乗った観光船「ＫＡＺＵ　Ｉ（カズワン）」が沈没した事故で、第１管区海上保安本部（小樽市）などは１２日、行方不明者１２人の捜索を続けた。 　同本部によると、特殊な設備で深い海に潜る「飽和潜水」の母船となる船は、北九州市の門司港を出発後、１２日午前１１時時点で石川県沖を航行。来週前半にも現場海域周辺の網走港（網走市）に到着する。早ければ来週中に潜水士による船内捜索が始まる。 　運航会社「知床遊覧船」（斜里町）が業務での使用が認められていないアマチュア無線を使っていた問題では、北海道総合通信局が１１日から現地調査を開始した。１２日午後にも同社関係者への聞き取りを実施する方針。 　事故は先月２３日に発生し、これまでに１４人の死亡が確認された。これまでに行方不明者１２人の手掛かりは見つかっていない。　（了）【時事通信社】