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ウクライナ苦戦にじむ演説=ロシア大統領、新たな方針示せず


 ロシアのプーチン大統領は9日の旧ソ連による対ドイツ戦勝記念日の演説で、ウクライナ侵攻に関し新たな方針や戦略を打ち出さなかった。演説内容は侵攻の正当化や北大西洋条約機構(NATO)非難など従来の枠内にとどまり、ロシア軍のウクライナでの苦戦ぶりがにじんだ。  プーチン政権は、第2次大戦でのナチス・ドイツに対する勝利を祝う記念日を国威発揚の機会として特別に重視。2月24日に始まった侵攻でウクライナの首都キーウ(キエフ)攻略に失敗したこともあり、戦勝記念日に合わせ何らかの「戦果」を誇示するとの観測が流れたが、プーチン氏は具体的な成果を挙げなかった。  ウクライナ東部の実効支配地域の「併合」や、「特別軍事作戦」から国民の総動員につながる「戦争」への変更に言及する可能性も指摘されたが、いずれにも触れなかった。  トーマスグリーンフィールド米国連大使は演説を受け、CNNテレビに対し「プーチン氏は祝うべき勝利がないことを認めた」と指摘した。ロシア内政に詳しい米シンクタンク「カーネギー国際平和財団」のアンドレイ・コレスニコフ上級研究員も、演説に「新味はない」とツイッターに投稿。国民の総動員が表明されなかったことにも触れ、強行すれば国民の反発を招くとの認識を示した。  プーチン氏は9日に戦死者の遺族と会った際、軍事作戦に関し「すべての計画は実行されている。成果の達成は疑いようがない」と述べ、表向きは強気の姿勢を崩していない。ただ、9日の軍事パレードでは、核戦争時に大統領が乗り込む空中指揮機「イリューシン(IL)80」など軍用機の飛行が取りやめられた。「天候」が理由とされるが、核戦争の可能性をちらつかせて欧米をこれ以上刺激するのを避けたという見方も出ている。 【時事通信社】 〔写真説明〕9日、旧ソ連による対ドイツ戦勝記念日の軍事パレードで手を振るロシアのプーチン大統領(EPA時事)
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