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沖縄民謡で「懸け橋」に=北陸唯一の「美ら島大使」―沖縄復帰50年


 沖縄の本土復帰から15日で50年。生まれ育った沖縄を離れて初めて、「ウチナーンチュ(沖縄人)」であることを意識する人もいる。福井市で沖縄民謡バンドとして活動する玉城美利香さん(38)は沖縄県人会設立に携わり、現在、北陸でただ一人の「美ら島沖縄大使」として活躍する。  「沖縄を知ろうと思ったのも、伝えたいと思ったのも、ここに来てから」。玉城さんはこう話す。1983年に沖縄県国頭村で生まれ、8歳の頃に浦添市に引っ越した。母の仕事の都合で、14歳の時に福井市に移った。友人と交流する中で、何となく「よそ者」と感じることが多く、ウチナーンチュとしての意識が芽生えたという。  母が開いた沖縄料理店「南風(ぱいかじ)」で1年働いた後、20歳で米シカゴに留学。現地で沖縄県人会のメンバーと出会い、一緒に活動する中で「外国でもできるなら、福井でもできる」と感じた。帰国後、きょうだい5人で民謡バンド「南風ファミリー」を結成。母と共に沖縄県人会を立ち上げた。沖縄の歌や踊りを通じて人々が集えるようにと、沖縄出身者でなくても希望すれば入会可能とした。  母が初代会長を務め、その後自身が会長職を引き継ぎ、「大好きで明るい沖縄を伝えたい」という思いで活動している。  沖縄修学旅行の学習アドバイザーとして平和教育を依頼されることもある。特に基地問題は「自分の視点だけでは語れない部分がたくさんある」と気を使う。授業では、常に生徒の意見を引き出すよう心掛ける。  こうした活動が評価され、昨年、沖縄県の「美ら島沖縄大使」に任命された。今後は、沖縄の歴史講座や城跡巡りツアーなどを企画する予定。歌や踊りを通じ、「福井と沖縄をつなぐ懸け橋になれたら」と思いを込める。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕福井市で行われた民謡イベントで琉球舞踊を披露する中野久子さん(左)=2008年6月(中野さん提供) 〔写真説明〕沖縄民謡バンド「南風ファミリー」のメンバー。右から2人目は玉城美利香さん。結成当時はきょうだい5人だったが、その後2人抜け、美利香さんの夫(左から2人目)と息子(左端)が加入した=2021年12月(玉城さん提供) 〔写真説明〕福井県鯖江市で開催された沖縄フェスタで、母(中央)と妹(左)と写る玉城美利香さん=2013年(玉城美利香さん提供)
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