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国連総長、仲介に限界=歴訪も停戦踏み込めず


 【ニューヨーク時事】国連のグテレス事務総長がロシア、ウクライナを歴訪した。ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領との会談では、民間人の避難について一定の合意を得たが、かねて呼び掛けてきた人道目的の停戦には踏み込めず、侵攻をめぐる仲介役としての限界を印象付ける結果となった。  「有益な会談だった」。グテレス氏はプーチン大統領との会談から一夜明けた27日、米CNNテレビのインタビューでこう振り返った。ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所からの民間人退避に国連が関与することでプーチン氏と原則合意できたと成果を強調。一方で「戦争は会談では終わらない」とも語り、今回の訪問が事態進展の突破口にはならないとの認識を自ら示唆した。  グテレス氏は、侵攻を「国連憲章違反」と断じ、ロシア非難の立場を明確にしている。対してロシア側は「(事務総長の)立場と権限にそぐわない」(ネベンジャ国連大使)と態度を硬化。プーチン氏はこれまで電話会談に応じず、グテレス氏が24日のキリスト教東方正教会の復活大祭(イースター)に合わせて提案した停戦要請も一顧だにしなかった。  ウクライナのゼレンスキー大統領も、ロシアに対して身動きの取れない国連に不信感を抱き、侵攻開始後、グテレス氏との電話会談は2月の1回だけだった。グテレス氏は28日、ゼレンスキー氏との協議後の記者会見で、機能不全に陥る安全保障理事会が「大きな失望と不満、怒りの源だ」と指摘し、配慮を見せた。  民間人避難の実現は、ロシア国防省などと詳細を詰める必要があり、予断を許さない。グテレス氏は会見で「私は苦しむ人々、救出されなければならない人を第一に考えている」と表明。仲介役として少しでも貢献しようと「できることは何でもする」と力を込めた。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(左)と会談するグテレス国連事務総長=26日、モスクワ(AFP時事)
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