池袋事故遺族を中傷容疑＝男を書類送検、「反省している」―警視庁

　２０１９年４月、東京・池袋で起きた乗用車暴走事故をめぐり、妻子を亡くした松永拓也さん（３５）をインターネット交流サイト（ＳＮＳ）で中傷したとして、警視庁捜査１課は２８日、侮辱容疑で愛知県扶桑町の男（２２）を書類送検した。同課によると、容疑を認め、「悪いことをしたと反省している」と話しているという。 　送検容疑は３月１１日、松永さんのツイッターアカウントに匿名で「金や反響目当てで闘っているようにしか見えませんでしたね」などと投稿し、公然と侮辱した疑い。 　同課によると、松永さんの妻子の名前を挙げ、「２人が喜ぶとでも？」とも書き込んでいたといいい、松永さんは同庁に被害届を提出していた。　 　事故は１９年４月１９日、東京都豊島区の都道で発生。旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者（９０）の運転する車が赤信号を無視して横断歩道に突っ込み、松永さんの妻真菜さん＝当時（３１）＝と娘莉子ちゃん＝同（３）＝をはねて死亡させるなどした。（了）【時事通信社】