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不安と期待、抱えて日本へ=息子の将来案じ避難決断―ウクライナ女性


 【リビウ時事】ロシアが軍事侵攻したウクライナから日本も避難民を積極的に受け入れ、その人数は既に700人近くに上る。近く日本への避難を予定しているウクライナ人女性は25日、西部リビウで取材に応じ、「文化も異なる日本へ行くのは少し不安だが、日本人に迷惑を掛けないようにしたい」と語った。  リビウ出身のオレナ・ロマノワさん(51)は、18~60歳の男性の出国を禁じる総動員令の対象外となる次男オスタプさん(17)と一緒に、隣国ポーランドでビザ(査証)を得てから大阪府に渡航する計画だ。6歳から空手を習うオスタプさんの強い希望もあって訪日を決断。夫と長男は総動員令のため、ウクライナに残る。  「息子がいなければ、ウクライナから離れることはない」と言い切るオレナさん。それでも「この機会を前向きに捉え、物理系の専門学校に通う次男の将来に役立つよう、技術が進んだ日本を見せておきたい」と話す。自身も服飾デザインが専門で、「伝統と現代が融合した日本のデザインや刺しゅうを学んでみたい」と意気込む。  初めて訪れることになる日本には知人もおらず、受け入れる交流団体の支援が頼みだ。職を見つけるのは難しいと認識しつつも、オレナさんは「何でも仕事ができれば、つらい戦争から気を紛らわす助けになるかも」と期待を寄せる。  3カ月程度でウクライナへの帰国を考えているといい、夫のミロスラウさん(53)も「寂しいけど2人のため。日本で空手をやりたいと憧れてきた息子の夢もかなう」と笑顔を見せる。  リビウ国立工科大ウクライナ日本研究センターのイゴル・ゾリー所長は「ウクライナ人にも恥や謙遜が分かる文化がある」と指摘。静岡県や埼玉県などでの計11年に及ぶ日本滞在経験から、「互いに遠慮すると何もできなくなってしまう。日本人はウクライナの避難民に積極的に話し掛け、ウクライナ人も日本人に会う機会を増やした方がいい」と話している。 【時事通信社】 〔写真説明〕日本への避難を控え、取材に応じるオレナ・ロマノワさん=25日、ウクライナ西部リビウ
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