ロシア軍進撃続く＝マリウポリ危機深まる―ウクライナ大統領、兵器支援要請

　【リビウ（ウクライナ西部）時事】ロシアは２５日、ウクライナ東・南部の掌握に向けた軍事作戦を続行し、南東部の要衝マリウポリでは一段と危機が深まっている。ウクライナのゼレンスキー大統領は反転攻勢に向け、米国など国際社会に兵器支援を改めて要請した。 　ウクライナ当局によると、東部ドネツク州では２４日、ロシア軍の攻撃で子供２人を含む５人が死亡した。東部ハリコフ州でも死傷者が出ている。 　英国防省は２５日付の戦況分析で、ロシア軍地上部隊の進撃は「小規模」にとどまっていると指摘した。前線部隊が補給や戦闘面で十分な支援が得られていないのが要因で、プーチン大統領が「制圧」を宣言したマリウポリでなおウクライナ側の抗戦が続き、ロシア軍は多くの部隊を別の場所に振り向けることができない状況に陥っているという。 　マリウポリでは２４日、ロシア軍が改めてウクライナ部隊が避難民１０００人以上とともに立てこもるアゾフスタル製鉄所への突入を図り、激しい空爆や砲撃を加えた。　【時事通信社】