米２長官、キーウ訪問へ＝停戦交渉中止を警告―ウクライナ大統領

　【リビウ（ウクライナ西部）時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は２３日、首都キーウ（キエフ）で記者会見し、米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官が２４日にキーウを訪問すると明らかにした。ロシア軍が２月２４日にウクライナ侵攻を開始して以降、ウクライナへの連帯を示すため欧州各国の首脳が相次いでキーウ入りしているが、米長官の訪問は初めて。 　ゼレンスキー氏は両長官との会談を通じ、米国からの兵器の支援が進むことに期待を示した。 　また、ゼレンスキー氏はロシアが南東部マリウポリでウクライナ兵らを殺害したり、南部へルソン州で支配正当化のための「偽りの住民投票」を行ったりした場合、停戦交渉の「あらゆるプロセスから撤退する」と述べ、中止も辞さないと警告した。 　ロシア軍は２３日、ウクライナへの攻撃を継続。南部の港湾都市オデッサに複数のミサイルが着弾し、ゼレンスキー氏によると、生後３カ月の乳児を含む少なくとも８人が死亡した。ロシア国防省は声明で「米欧から供給された多数の武器が保管されていたオデッサの施設を破壊した」と主張した。　【時事通信社】