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やまぬ警報、防弾チョッキ枕元=現地で医療支援の医師―ウクライナ侵攻2カ月


 空襲警報が連日鳴り、大きな爆発音が響く―。ロシアによる軍事侵攻の開始から24日で2カ月。ウクライナ国内で避難民らを診療した日本人医師が帰国後に取材に応じ、現地の緊迫した様子を振り返った。  救命救急医の門馬秀介さん(48)は3月下旬、国際医療団体「国境なき医師団」の日本人メンバーとして初めてウクライナに入った。東部の激戦地マリウポリから北西に約240キロ離れたドニプロなどで約2週間活動した。  ドニプロには多くの避難民が集まっており、マリウポリの様子について「街中が破壊され、病院も襲撃された」と聞かされた。避難生活で1週間靴が脱げず、足がただれた患者もいたという。  門馬さんが日本人と分かると、「日本の北方領土は大丈夫か」と言われたこともあった。両親を亡くした子どもや、息子と孫を殺されて生きる気力を失った高齢者もいた。門馬さんは「避難民の精神的ケアが重要」と指摘する。  ドニプロでは民間人の負傷者が増えた場合に備え、治療の優先順位を決める「トリアージ」などを現地スタッフに指導した。多いときで1日に10回ほど空襲警報が鳴り、大きな爆発音が聞こえたこともあった。身に危険が迫る状況ではなかったが、防弾チョッキを枕元に置き、いつでも避難できるように備えていたという。  門馬さんは17日に帰国した。現地にとどまって活動を続ける地元の医療従事者に強い感銘を受けたといい、「自分だけ平和な国に戻ってきた」と複雑な心境を明かす。再度のウクライナ行きについて、「必要とされるなら、応じない理由はない。そのために日々、準備をしている」と力を込めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナで医療支援に携わった救命救急医の門馬秀介さん=19日、東京都新宿区 〔写真説明〕ウクライナ東部ドニプロの避難所で、避難民のやけどを診療する門馬秀介さん(中央)=3月26日(国境なき医師団提供)
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