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防犯カメラ、遺族が市に寄贈=通学路見守る、亀岡暴走事故10年―京都


 京都府亀岡市で無免許運転の車に登校中の小学生らがはねられ、3人が死亡した事故は23日、発生から10年を迎えた。現場付近の道路脇には今年3月、遺族が防犯カメラを設置。地域の見守りに役立ててもらおうと、亀岡市に同日寄贈された。  防犯カメラを設置したのは、事故で娘の松村幸姫さん=当時(26)=を亡くした中江美則さん(58)。自費で購入し、通学路にもなっている府道脇の電柱に取り付けた。当時幸姫さんは妊娠7カ月で、胎児も助からなかった。防犯カメラには幸姫さんの名前を記したステッカーが貼られ、中江さんは「娘が見守ってくれる」と話す。  贈呈式では、桂川孝裕市長が謝意を述べた上で、付近にもう1台カメラを設置すると報告。「各地で登下校時の事故はまだ起きており、通学路の安全対策は早急に実施しないといけない」と話した。  事故発生時刻に合わせ、現場では法要が営まれた。事故で亡くなった小谷真緒さん=同(7)=の父、真樹さん(39)は「娘が戻ってきてくれないかと今でも願ってしまう。悔しさを胸に刻み、父としてできる限り社会に発信していきたい」と声を詰まらせながら語った。中江さんも「立っているだけでやっとだった。1分1秒が苦しかった。夢の中でもいいからもう一度抱きしめさせてほしい」と話した。   事故は2012年4月23日午前8時ごろ発生。集団登校中だった小学生の列に、少年が居眠り運転する軽自動車が突っ込み、児童2人と付き添っていた幸姫さんの計3人が死亡、7人が重軽傷を負った。少年は無免許で、自動車運転過失致死傷罪などで有罪が確定。事故を契機に無免許運転の厳罰化につながったほか、通学路の安全点検などが全国で進んだ。(了)【時事通信社】
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